Hide-kichiです。
すでに発表されてから数日経った情報ですが、ボクなりの考察を。
先日Apple社の第2四半期の業績が発表されました。第2四半期(1〜3月)3ヶ月間ですので、昨今の世界情勢を踏まえると、大幅な売上減が証券アナリスト位の大方の予想でした。ところがフタを開けてみると
売上 前年同期比 + 1 %!!!
ということで、このような困難な状況下でありながら、さらに早期に世界中のAppleストアを休業しているにも関わらず、増収となっています。
なぜAppleは増収となったのか
実はAppleの主力商品であるiPhoneだけを見ると、7%の減収となっています。ちなみに1%が約300億円になりますので、2,000億円以上の減収ですね。この減収金額だけみても恐ろしい金額なのですが、さすが世界一の企業です。ではこれらのマイナス分をどうやって補ったのかというと、サービス(音楽配信や動画配信)が過去最高益を更新し、さらにAirPodsを含むウェアラブルカテゴリーが大躍進したことによって減収を回避しました。
Appleの強さはここにありますね。ちなみに今期はiPhoneだけでなく、Mac(3%減)、iPad(10%減)も軒並み減収でした。主力のハードウェアがマイナスに転じたことはかなり大きな痛手なのですが、それ以上に1兆円以上を生み出しているサービス事業が17%増となったことが今回の決算の結果となったわけですね。
もちろん、Appleが製造委託をしているサプライヤーの多くが感染拡大抑止のために事業停止に追い込まれた影響がないわけではありません。
Appleの本当の強さ
Appleの本当の強さを見せつけられた今回の決算。AppleはiPhoneやMacを代表されるハードウェアが注目されますが、実はソフト面もものすごく強いんですよね。そもそもApple開発したアプリケーション(App)はもちろんAndroidでも使えるものもありますが、その多くがAppleデバイスでしか使えないものが多いです。Appleはスマートフォンというカテゴリーを作り出したカテゴリーリーダー。最初から使っているiPhoneからAndroidに乗り換えてしまうと、使いにくくなるものも多いため、iPhoneから乗り換えない方も多いはずです。ボクもそのうちの一人。Androidがどんなに便利になったとしても、iPhoneよりも使いやすくなったとしても多少の不便さがあっても、iPhoneが高かったとしても、使い続けることでしょう。
サービスとハードを両方持っている企業は強いのですね。
今も昔も変わらぬマーケティングの心理
ボクはマーケティングを仕事にしていますが、25年前の名著で書かれていることが未だに当たっていて心理だなと思うことがあります。ボクは擦り切れるまでなんども読み込んでいる本がこちらです。もし興味があれば手にとってみてください。